着物買取された着物は、当然再利用されます。ただ、全ての着物が同じ道を辿るとは限らず、再利用の形は様々です。では、具体的にどういった形で再利用されるのか、代表的なものを紹介していきます。

着物のままで再販売されたりレンタルされたりする

状態の良い着物は大抵、別のところで着物として使用されます。買取業者が店舗を持っていたり、ネットショップを運営していたりすれば、そこで販売されることが多いです。そうでなければ、着物取扱業者専門のオークションに出され、販売店に買われることになります。オークションには、着物をレンタルする業者も参加します。その業者に買われた場合、再販売されて誰かの手に渡るのではなく、大勢の人に着られるレンタル着物として活躍することになります。

着物に関連する装飾品にリメイクされる

買い取りされた着物の中には、しつこい汚れが付着していたり、致命的な穴が開いていたりするものもあります。そういった着物は、着物として使用することは不可能なので、使える部分だけを装飾品としてリメイクすることが多いです。
リメイク品として代表的なのは、着付けに使用する帯です。帯は着物の和柄を活かせるので、広い範囲を素材として使用することができれば、帯になることが多いです。使用できる範囲が狭い場合は、着物と組み合わせる巾着袋や手提げかばんなどに生まれ変わります。そして、リメイク品は、販売されることもあれば、レンタル品として使われることもあります。

和柄の生地として着物とは関係のないところで使われる

買取された着物を素材として使用する場合、必ずしも着付けに関係するところで使われるとは限りません。着物には、魅力的な和柄が入っていますが、柄を活かせる場面は幅広いです。定期券入れやスマートフォンケースなど、幅広い道具の素材として、着物に使用されていた生地が必要とされることがあります。また、ハンドメイド用の素材として、手芸店などで販売されることも多いです。